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Category 和牛

2023.02.21 Category:和牛

北海道の渡辺農場(桜黒和牛)さんに突撃取材!

お話しくださった方

お話しくださった方
和牛
渡辺農場
渡辺さん

聞き手

聞き手
株式会社レティクル
徳星 智仁

渡辺農場とは?

北海道新ひだか町に行ってきました!今回訪れたのは「株式会社渡辺農場」様です。

ここ新ひだか町は、日本で一番開花が遅いといわれる遅咲き桜の名所です。私が訪れたのは4月下旬、間もなく満開を迎える桜たちがたくさん咲いておりました!

渡辺農場さんは和牛素牛(もとうし:仔牛のこと)を育てる農場です。現在育てている数は400頭!元々仔牛を生産し販売していたのですが、ちょっとでも訳ありの仔牛は一層買い叩かれてしまいます。

風邪ひいてる、怪我してる、エサの食いが良くなくて体が小さいなど、厳しい評価で値が下がってしまうんです。せっかく自分の牧場で産まれた仔牛だから、幸せな一生を送ってほしい。

子供の頃の低評価なんて、その後、いくらでもひっくり返せると証明したい!

そう考えた渡辺さんは、低評価の仔牛を売りに出さず、自ら成牛になるまで育てることにしました。

7年間試行錯誤をし、新ブランド和牛が誕生しました!その名も「桜黒和牛」です。代表の渡辺さんと一緒に、バーベキューをしながら色々お話を伺いました!

ーギフトパラダイス:

桜黒和牛について教えてください!

渡辺さん:

もちろんこの地域が遅咲き桜で有名ということもあるのですが、

風邪や肺炎で治療歴がある仔牛たちは評価が下がってしまうんですね。せっかく生まれた命なのでそれは可哀そうだと思いました。

完治させて肥育すれば立派な親牛になれることを証明したい!って思ったんです。

人間というのは牛たちの命を頂いて、その命に対しての敬意、感謝、粗末にしたくないという想いが一番あります。

みんなで最後まで幸せに、うちの農場で育ってほしい。立派なお肉に作り上げて、そのお肉を頂いた人たちが「美味しい!!」という気持ちにさせたい!そこで初めて「牛の命に花を咲かせてあげたい」のです。

そんな意味もありこの遅咲き桜にちなんで桜黒和牛と名付けました。


ーギフトパラダイス:

とってもあたたかくて素晴らしいエピソードですね!食べる前から感動してます、、、!やはり環境もあると思うんですが食べてるエサだったりも違うのですか?


渡辺さん:

今まで色んな産地の肉を食べる機会がありました。産地によって同じ黒毛和牛なのに「何で味が違うんだろう」って疑問をもったんですね。

あっさりとした甘みの強い肉を作り上げたいという夢があったんです。それに7年かけて試行錯誤をしトライをしました。

そこで目をつけたのが発酵飼料です。様々な食品の残渣をブレンドして、サイレージ化させたものを食べさせたら牛の成長が凄く良くなったんですよ。

北海道は良質なでんぷん粕がでますので、それに十勝の小麦や道内のお米をブレンドし弊社独自の肥料も混ぜ独自製法で飼料を作り上げました。そしたらアッサリ感が半端なく仕上がりました。



ーギフトパラダイス:

オール北海道産ってことですね。めちゃくちゃ健康に育ちそうですね!しかもSDGsも考えられ環境にやさしい牛づくりをされてるんですね!

ちなみに桜黒和牛の評価ってどの位置づけなんでしょうか?


渡辺さん:

A1〜5ランクとか聞くと思うんですがそれって見た目なんです。霜降りの度合い、サシの入り具合等の見た目の評価なんですよ。

弊社のお肉の評価は見た目とかではないんです。「美味しい」といわれるものの評価のほうが間違いないと思っていて。

見た目じゃなく「食べて美味しい」。だからまた食べていただきたい。そういう考え方で牛づくりをしてます。

そしたら自然と良質な肉に仕上がりまして、おかげさまでA5ランク評価をいただきました。


ーギフトパラダイス:
それは凄いですね!上位ランクを目指して作ったわけではないのに結果的にA5につながったんですね!そんな最高峰のお肉をありがたく頂きたいと思います!



桜黒和牛を実食!

サーロインステーキをいただきました!味付けは塩コショウで。焼き加減はミディアムレアくらいがいいそうです。

それでは実食!



噛む前に口に入れた瞬間甘みが広がります!こんな経験は初めて!そしてめちゃくちゃ柔か~~~い!!!お肉を噛むと脂の甘み、そのあとに押し寄せてくる肉汁。余計なものが一切感じられず、超アッサリで甘くてまろやかです。

これぞ和牛の底力!!という感じです。うますぎて言葉を失いました。7年の集大成が凝縮されてました。

渡辺さん曰く、和牛が苦手な人に食べさせたら「これなら食べられる!」と喜んで召し上がられたそう。


特別に牛舎も見せて頂きました

入って驚いたのが、全く臭くないんです!よくある農場の畜産臭、あれが全くしないんですよ!これには本当に驚きました。食べているエサや環境でこれまでも変わるのは驚きです。



徹底した衛生管理

牛たちが気持ちよく生活できるよう衛生管理も徹底されておりました。

一番の特徴はなんと土足禁止!牛舎内では牛床に入る長靴と餌槽スペースに入る靴を履き替えているそうです。

食事処と寝処が完全に分けられていて人間と同じような生活ですね。

毎日除糞を必ず行い悪い菌を与えず常に綺麗を保っておりました。

 

インタビューを終えて

渡辺さんは牛を、お金を稼ぐための「経済動物」とは考えておらず、大切に養い、共に生きるという想いがとても伝わりました。

私たちもいただいている命に感謝ですね。

日本で一番遅咲きの桜の名所で、どんなに小さい弱い牛ちゃんでも立派な牛として育て上げ、最後には大輪の花を裂かせてくれます。

そんな幸せに育った和牛「桜黒和牛」を是非ご賞味ください!

日本全国の、かっこいい
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